避妊の方法5選【もっとも手軽で試しやすいものは?】
2018/07/29
セックスをするときにまず考えなければいけないのは、望まない妊娠を避けるということ。ここでは、コンドームやピルをはじめとした主な避妊方法や、それぞれの特徴についてご紹介します。
性交中絶法
性交中絶法とは射精の直前にペニスを膣から出して射精する方法のことで、別名を膣外射精法とも呼ばれています。2010年に厚生労働省が行った調査では、コンドームの次に多く用いられている避妊方法が性交中絶法だという結果が出ています。
しかし、実は射精の前にペニスから出る分泌物にも精子は含まれています。もちろん、その分泌物によって妊娠してしまう可能性もあります。さらに、性交中絶法で避妊するためにはペニスを完璧なタイミングで膣から引き抜かなければいけません。自分の身体を熟知していない若い男性にとっては、これは簡単なことではないといえるでしょう。
「コンドームと同じくらいの避妊効果がある」という噂もありますが、これは大きな誤りです。性交中絶法は、避妊と呼ぶにはあまりにも失敗のリスクが高すぎるといえるでしょう。
オギノ式
オギノ式は、排卵日の近くを避けてセックスをする方法です。しかし、こちらの方法も性交中絶法と同様に不確実で、避妊とは呼べません。
排卵してから生理が来るまでは、およそ12~16日だといわれています。ただし排卵日はずれることもあり、さらに精子は膣の中で3日ほど生存する可能性があります。そのことも考慮し、オギノ式では生理予定日一週間前から生理開始日までが「安全日」だとされています。
とはいえ、安全日は妊娠しない可能性が高いというだけであり、絶対に妊娠しないということではありません。特に若い女性は生理周期がずれやすいので、オギノ式は全く当てにならないといえます。安全日という言葉に惑わされないように注意してください。
IUD (子宮内避妊具)
IUDとは、避妊目的で子宮内に装着する器具のことです。IUDを装着することにより子宮内の環境が変わるため着床(妊娠の成立)を防げます。さらに、銅が付加されたタイプのIUDなら精子と卵子の授精を妨げる効果もあるため、より確実な避妊が可能になります。
IUDは一度装着すると避妊効果が数年にわたって続くため、長期の避妊を希望する女性に適した避妊方法だといえます。ただし、病院での装着と除去が必要、腹痛や月経異常などの副作用が出る可能性があるなど、デメリットもあります。メリットとデメリットの両方を考慮しつつ、よく医師と相談するのが大切だといえるでしょう。
日本ではあまり知られていないIUDですが、海外では多くの女性がこの避妊方法を選んでいます。女性主体の避妊方法として、日本でも今後注目されるようになるかもしれません。
コンドーム
コンドームとはペニスに被せる薄いゴムのことで、これを装着した状態でセックスをすることで精液が膣内に侵入するのを防ぎます。誰もが知っている避妊方法で、多くの避妊方法の中でも最もポピュラーだといえるでしょう。
コンドームのメリットとしては、どこでも安価で購入できること、使い方が簡単で手軽であることなどが挙げられます。また、避妊と同時に性感染症を予防できるのもコンドームならではです。さらに、正しく使用すれば高い確率で妊娠を防げます。
このように多くのメリットがある一方で、間違った使い方をすることで避妊に失敗することも少なくありません。途中でコンドームが外れたり破れたりするトラブルはとても多いため、あらかじめ使い方を入念に確認する必要があります。また、コンドームでの避妊は男性の協力が絶対条件です。女性主体で避妊できないことも、デメリットの1つだといえるでしょう。
ピル
ピルは、毎日欠かさずに服用することで妊娠を防ぐ経口避妊薬です。一般的なピルには女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンが配合されており、これによって排卵を促す性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)の分泌を抑制します。また、子宮内膜が厚くならないようにして着床を防ぐ、子宮頚管粘膜を変化させて精子の膣内への侵入を防ぐなどの作用もあります。
また、ピルを飲むと生理痛が改善する、生理不順が治るなどの効果が期待できます。避妊以外にもプラスの効果が得られることは、ピルの大きなメリットだといえるでしょう。
ピルは、「面倒くさい」「副作用が心配」「お金がかかる」などの理由から敬遠する人が多く、日本における使用率は未だ4%台です。しかし、きちんと服用を続ければほぼ100%の確率で避妊が可能です。確実に避妊したいという人は、ピルの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
正しく避妊方法を選ぶことが大切
避妊方法を誤ったがために中絶することになった人は少なくありません。また、妊娠に気付くのが遅く出産せざるを得なくなったという人もいます。若い世代でも多くの人がセックスを経験している昨今ですが、それだけに望まない妊娠を避ける避妊はとても重要です。
大切なのは、自分に合った避妊方法を選ぶということ。今一度、避妊方法についてパートナーとよく話し合ってみてはいかがでしょうか。
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