あなたの頭皮の乾燥はどこから？【頭皮の乾燥原因と対策5選】

頭皮のかゆみやニキビ、フケ、抜け毛などで悩んでいませんか？もしこれらの症状があるとしたら、それは頭皮が乾燥している証拠かもしれません。
頭皮が乾燥すると、かゆみやフケなどの様々なトラブルを招きます。しかし、髪の毛に覆われている部分なので「どうやって対策すればいいのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。
 
頭皮の乾燥を改善したいのであれば、まずは何が乾燥を引き起こしているのかを知ることが大切です。そこで、ここでは頭皮の乾燥の原因と乾燥対策についてまとめました。何かしらの頭皮トラブルを抱えているという人は、ぜひ参考にしてください。

頭皮の乾燥の原因とは

一口で頭皮の乾燥といっても、その原因は多岐にわたります。また、複数の原因が絡み合って頭皮の乾燥を引き起こしている可能性もあります。ここでは、頭皮が乾燥する主な原因を1つ1つみていきましょう。

原因①気候

湿度の低い季節は、頭皮も乾燥しやすくなります。日本の気候でいえば夏は湿度が高くて冬は湿度が低いため、冬のほうが頭皮が乾燥する傾向にあります。冬になって肌の乾燥による肌荒れに悩まされる人は多いですが、頭皮も肌の一部。髪に隠れているため自覚しにくいですが、肌が乾燥しているときには頭皮の乾燥にも気を付けるべきだといえるでしょう。

原因②紫外線

紫外線を浴びると皮脂が酸化し、酸化した皮脂は頭皮にダメージを与えます。そして、これによって頭皮が乾燥しやすい状態になります。なお紫外線というと夏をイメージする人が多いですが、紫外線が強くなり始めるのは実は5月。その後は、9月頃まで紫外線が強い時期が続きます。夏だけではなく、春から秋にかけてはずっと紫外線対策が必要だといえるでしょう。

原因③暖房器具

秋から冬にかけて気温が下がり始めると、多くの家ではヒーターなどの暖房器具を使い始めます。そして、暖房器具も頭皮の乾燥を引き起こす原因の1つ。特に、直接風があたる位置に暖房器具があると頭皮の乾燥が悪化しやすくなります。冬は屋外にいても乾燥しやすい季節ですが、屋内にいるときでも要注意だといえます。

原因④食生活の乱れ

頭皮が乾燥するとつい気候などの外的要因ばかりに意識が向きますが、実は食生活の乱れが原因で頭皮に悪影響が出ている人は少なくありません。そもそも元をたどれば頭皮は日々の食事からできているため、これは当たり前のことだといえるでしょう。
 
バランスよく栄養素を摂取していないと、頭皮のターンオーバーが崩れます。その結果、潤いを保つ役割を担っているセラミドが不足して乾燥へとつながります。頭皮に限らず、身体の健康維持には食生活が第一だといえるのではないでしょうか。

原因⑤睡眠不足

睡眠不足も、頭皮のターンオーバーが乱れる原因となります。なぜなら、睡眠不足によってターンオーバーのために必要な成長ホルモンの分泌が低下してしまうからです。また、睡眠の質の低下も同様に頭皮の乾燥の原因となります。

原因⑥髪の洗い方

間違った髪の洗い方をしている人は珍しくありません。そして、頭皮の乾燥の原因となるのは多くの場合、「皮脂の落とし過ぎ」です。「温度の高いお湯を使う」「シャンプーを泡立てない」「爪を立てるようにして髪を洗う」などしている場合は、髪の洗い方が頭皮の乾燥を引き起こしている可能性があるといえます。

原因⑦髪の乾かし方

髪の洗い方と同様に、髪の乾かし方も重要なポイントです。完全に髪が乾くまでドライヤーをしていると、頭皮が乾きすぎてしまうことがあります。ただし、だからといって自然乾燥させると摩擦によって髪が痛んでしまいます。また、頭皮で雑菌が繁殖する原因にもなります。やはり、大切なのはドライヤーで正しく髪を乾かすことだといえるでしょう。

原因⑧ブラッシングのし過ぎ

女性に多い原因としては、ブラッシングのし過ぎが挙げられます。特に、頻繁に凝ったヘアアレンジをする場合はブラッシングによる頭皮へのダメージが大きくなってしまいます。また、頭がかゆいからといって強くブラッシングをする人も要注意です。

原因⑨体質

残念ながら、元からの体質で頭皮が乾燥しやすい人もいます。顔が乾燥肌である場合は、頭皮も乾燥しやすい場合が多いといえるでしょう。もちろん、体質そのものを変えることはできません。しかし、日頃の生活習慣やケアによってカバーすることは十分可能です。乾燥しやすい体質の人は、より意識して頭皮ケアに取り組む必要があるといえるでしょう。

頭皮の乾燥対策5選

ここでは、すぐに始められる頭皮の乾燥対策を5つご紹介します。

対策①食生活を見直す

頭皮の乾燥を改善するためには、まずは日頃の食生活を見直すことが大切です。基本は、バランスの良い食事をとること。ファストフードやインスタント食品、お菓子などはほどほどにするといいでしょう。
 
そして、頭皮の乾燥対策のために特に積極的に摂取したいのが皮膚の代謝を促進する「ビタミンB2」、皮膚の抵抗力を強める「ビタミンB6」、細胞分裂を正常化する「ビタミンA」、そしてコラーゲン生成を手伝う「ビタミンC」の4つのビタミンです。
 
ビタミンB2を多く含む食品としてはレバーやうなぎ、納豆などが、ビタミンB6を多く含む食品としては豚肉や鶏肉、魚全般などが挙げられます。また、ビタミンAを摂取したいならにんじんやほうれん草、ビタミンCを摂取したいならフルーツ類を献立に取り入れましょう。
なお、コレステロールが多い食品は頭皮に悪影響を与えます。全体的に、野菜中心の食事にすることを心掛けるようにしてください。

対策②紫外線対策をする

日光を直接受ける頭皮は、紫外線のダメージを直に受けています。特に紫外線量が多い5～9月は、紫外線対策は必須だといえるでしょう。
頭皮のための紫外線対策として一番手軽なのは、帽子や日傘などのアイテムを使って紫外線をカットする方法です。また、頭皮用の日焼け止めも役立つアイテムの1つ。さっと吹きかけるだけのスプレータイプなら、簡単に紫外線ケアができます。
 
また、紫外線を大量に浴びてしまった場合にすぐに対処することも大切です。頭皮が日焼けしてヒリヒリすると感じたら、すぐにシャワーやタオルで冷やしましょう。そして、落ち着いたらオイルなどのケア用品を使って保湿してください。
特に海水浴などをするときは、日焼け止めを使っても日焼けしてしまいがちです。すぐにアフターケアするためにも、オイルなどを持参することをおすすめします。

対策③シャンプーを変える

ドラッグストアで市販されているシャンプーの中には、洗浄力が強いものが数多くあります。しかし、洗浄力が強いシャンプーは必要な皮脂まで落としてしまう傾向にあります。頭皮の乾燥に悩んでいる人には、洗浄力の強いシャンプーは合わないといえるでしょう。
 
おすすめは、刺激が少ないといわれている「アミノ酸シャンプー」。価格が高めなものが多いですが、頭皮や髪に優しい成分から作られているためデリケートな肌の人でも安心して使えます。また、シャンプー自体が保湿効果を備えているため一石二鳥だといえるのではないでしょうか。

対策④髪の洗い方を見直す

意外と見落としているのが、髪の洗い方です。間違った髪の洗い方をしていると少しずつ頭皮にダメージが蓄積していき、結果として乾燥につながります。
 
髪を洗うときにありがちな失敗が、「シャンプーのすすぎが不十分」というもの。しっかりとシャンプーを流しきろうと思うと、それなりに時間がかかります。しかし、実際には多くの人がシャンプーを残している状態で洗髪を終えています。そうすると、残った成分によって頭皮環境が悪化してしまいます。
 
子どものときに身に付いた髪の洗い方を今も続けているという人は少なくありません。間違った洗い方をしている人が多いのは、このためだといえます。だからこそ、髪の洗い方を見直すことが重要だといえるでしょう。

対策⑤正しく髪を乾かす

正しく髪を乾かすことは、正しく髪を洗うのと同じくらい大切です。そして、このときに重要なのはドライヤーの時間をできるだけ短くするということ。長々とドライヤーを使っていると、それだけ頭皮への負担が大きくなってしまいます。ドライヤーの前にはしっかりとタオルドライをして、ドライヤーの時間を短縮しましょう。
 
また、ドライヤーを使うときには頭皮から20～30cmほど離しましょう。早く乾かそうと思うと距離が近くなってしまいますが、吹き出し口から出る熱風の温度は100℃ほどになります。十分に距離をとって、頭皮にダメージを与えすぎないようにしてください。

頭皮の乾燥の原因はいろいろ！まずはできることから始めよう

頭皮の乾燥は、あらゆるトラブルの原因になります。そのため、「乾燥しているかも？」と思ったらできるだけ早く対処することが大切です。すぐには変化が感じられないかもしれませんが、継続して対策していくことで、症状を最小限に抑えられます。
 
そして、効果的にケアをするためにはまずは頭皮の乾燥の原因を突き止める必要があります。まずは自分の生活習慣などを見直して、ここでご紹介したどの原因が当てはまるかを考えてみてください。きちんと原因に応じたケアをすれば頭皮の状態が改善し、きれいで健康的な髪の毛を取り戻せますよ。