意外に多い!アタラックスPの副作用を確認しよう
2017/11/16
アタラックスは、アレルギー疾患の治療を目的に使用される医薬品です。また、不安などの精神症状を改善させる目的で処方される場合もあります。ここでは、そんなアタラックスPの副作用について解説しました。
アタラックスPの特徴
アタラックスPは、抗ヒスタミン薬と呼ばれる医薬品です。ヒスタミンはアレルギーを発症する原因となる伝達物質で、これを抑えることによりアレルギー症状を抑えることができます。またヒスタミンは脳の覚醒にも深く関与しており、ヒスタミンを抑えることで眠気を誘ったり気持ちを楽にしたりすることができます。
複数の作用があるため幅広い領域に使用することができるアタラックスPですが、欠点もあります。それは、副作用が多いということです。アタラックスPは第一世代抗ヒスタミン薬で脳に移行しやすいため、第二世代抗ヒスタミン薬に比べると余計な部位に作用しやすいのです。
そのため、現在はアタラックスPが最初に処方されることは多くありません。他の薬が効かない場合に使用されることが多いようです。
アタラックスPの副作用
アタラックスPは1965年に発売された医薬品のため、改良を重ねられている新しい医薬品に比べると副作用が多めです。ここでは、アタラックスPを服用したときに起こりうる副作用を解説します。服用中に身体に何かしらの異変を感じたら、ためらわずに医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
発現率の高い副作用
アタラックスPを服用したときに高確率で発現する副作用としては、眠気、倦怠感、口渇などが挙げられます。副作用頻度を明確にするための使用成績調査は行われていないようですが、文献を用いた再評価によると眠気が起こる確率は2.5%、倦怠感は1.09%、そして口渇は0.53%となっています。
眠気の副作用は、アタラックスPのように不眠の改善に使用される医薬品では発現しやすいようです。アタラックスPを服用している最中は、車の運転などはしないようにしましょう。
重大な副作用
アタラックスPを服用すると、稀に重大な副作用が出ます。確率は決して高くありませんが、万が一のときのために起こりうる重大な副作用とその症状を確認しておきましょう。症状が出ていると思ったら直ちに服用を中止して病院を受診してください。
・ショック、アナフィラキシー
じんましんや胸部不快感、呼吸困難、血圧低下などの症状が出ることがあります。
・心室頻脈、QT延長
めまいや動機、胸部の不快感、失神、けいれんなどの症状が出ることがあります。
・肝機能障害、黄疸
皮膚や目が黄色くなることがあります。
・急性汎発性発疹性膿疱症
38℃以上の高熱、皮膚が赤くなる、全身がだるくなる、食欲がなくなるなどの症状が出ることがあります。
その他の副作用
その他の副作用としては、めまい、不安、不随意運動、けいれん、頭痛、不眠、食欲不振、胃部不快感、吐き気、嘔吐、便秘、血圧降下、発疹、かゆみ、じんましん、紅斑などがあります。ほとんどが頻度不明の副作用ですが、これらの副作用が起こる可能性がゼロではないことだけ覚えておきましょう。
アタラックスPを服用できない人
禁忌となっているのは、アタラックスPに含まれている成分(セチリジン、ピペラジン誘導体、エチレンジアミン、アミノフィリン)に対して過敏症がある人、そして妊娠している人です。妊娠している人が服用すると奇形児が生まれる可能性などがあるので、妊婦はもちろんのこと妊娠の可能性がある人もアタラックスPは服用できません。
また、てんかん、QT延長、肝障害、腎障害、緑内障、重症筋無力症、認知症、前立腺肥大症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸閉塞、不整脈などがある人に対しては慎重投与となっています。高齢者が服用する場合も、十分に注意しましょう。
さらに、他の医薬品を服用している場合はアタラックスPと併用できないことがあります。持病などがあり薬を処方されている場合は、併用しても問題ないかどうかを必ず医師に確認するようにしてください。
アタラックスとアタラックスPの違い
アタラックスPの他に、アタラックスという医薬品もあります。こちらはアタラックスPよりも古い薬で、1958年に発売が開始されています。違いとして挙げられるのは主成分で、アタラックスPはヒドロキシジンパモ塩酸塩、アタラックスはヒドロキシジン塩酸塩を主成分としています。
しかし、実際の効果および副作用はほぼ違いがありません。アタラックスPのほうが苦みを軽減していますが、それ以外には大きな違いはないといえるでしょう。
副作用に注意して正しく服用しよう
どんなに改良を重ねられた良い医薬品でも、副作用のリスクはあります。大切なのは、起こりうる副作用を把握したうえで正しく薬を服用することです。こうすることで、薬の効果を得ながら副作用のリスクを最小限にすることができます。
アタラックスPは特に副作用が多めの医薬品のため、注意して服用しなければいけません。少しでも体調がおかしいと感じたら、無理をせずに医療機関で診てもらうようにしてくださいね。
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