フィンペシアの成分や育毛効果は？肝臓に悪影響がある！？

2016/11/30 2017/01/13

有効成分フィナステリドが毛髪サイクルを正常な状態に戻してくれます！
フィンペシアでAGAが改善する理由と、気になる肝臓への負担についても解説しています！

薄毛になってしまう仕組みとは？

フィンペシアは、AGA治療薬として有名なプロペシアと同じフィナステリドという成分が主成分となっています。AGAには男性ホルモンが大きく関わっており、この男性ホルモンのことをテストステロンといいます。このテストステロンは、5aリダクターゼと呼ばれる、元々頭皮内に存在している酵素によってジヒドロテストステロンという男性ホルモンへと変化していきます。

このジヒドロテストステロンは非常に厄介な男性ホルモンで、男性ホルモンを受け取るアンドロゲンレセプターと呼ばれる受容体と毛乳頭内で結合します。アンドロゲンレセプターは男性ホルモンを受け取ってそれを活用するためのものですが、受け取るのがテストステロンではなく、ジヒドロテストステロンになってしまうと、TGF-βという細胞の活動を制限する蛋白が多く分泌されてしまします。

このTGF-βは、細胞の活動を制限することからも分かるように、「髪を生やせ」ではなく、「髪を抜け」という指示を出してしまいます。つまり、TGF-βが毛髪サイクルを乱してしまうことによって、AGAとなってしまうのです。

フィンペシアの主成分と育毛効果

フィンペシアに含まれているフィナステリドという成分は、AGAとなってしまう元の原因、つまりテストステロンからジヒドロテストステロンが作られるのを阻害する効果があります。そのため、髪の細胞に間違った指令が送られることもなくなるため、正常な毛髪サイクルを取り戻すことができるのです。

フィナステリド自体が髪を生やしたりするというわけではなく、あくまでもAGAの進行をストップさせて、髪のサイクルを正常に戻す役割を担っているのです。フィナステリドに関しては、日本皮膚科学会で、AGAの利用としてはA評価を得ている成分です。A評価を得ている治療法としては、このフィナステリド以外ではミノキシジルしかありません。

肝臓に悪影響を及ぼすことも！万が一の対処法とお酒との関係

フィンペシアは、副作用のひとつとして肝臓に悪影響を引き起こすこともあるとされています。服用後に体がだるく何もしたくない状態になった場合や、皮膚が黄色くなってきたり白目が黄色くなったりする場合、排尿時に尿の色が茶色くなっている場合、微熱が続く場合などなど、肝臓機能の低下よる自覚症状は様々です。

基本的に、どのような薬でもある程度、肝臓には負担がかかってしまうものなのですが、フィンペシアの場合はAGA治療のために長期間の服用を余儀なくされてしまうことになりますので、他の薬よりも肝臓への負担も大きくなってしまうのです。ある意味で、その特性ゆえに避けて通ることのできない宿命と言ってもいいかもしれません。

万が一、肝臓への負担が大きく、肝臓への悪影響が疑われてしまう場合は、服用を中止すれば改善されます。また、肝臓への負担を和らげるという意味でも、お酒との併用は避けるべきでしょう。肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれるほど、自覚症状が少ないという特徴もあります。症状が出てくる頃にはかなり病状が進行している状態ですので、十分な注意も必要です。

フィンペシアはプロペシアのジェネリックではありません！

ちなみに、このフィンペシアに関して、一部ではプロペシアのジェネリック医薬品であるという説明がされています。薬には、先発医薬品とジェネリック医薬品という2つの形態が存在します。ジェネリック医薬品というのは、近年盛んに宣伝が流れているので聞いたことくらいはあるという方が大多数でしょう。

薬には、それを開発した企業の権利を保護するため、特許期間は開発した企業が独占的に製造・販売することができます。これを先発医薬品と呼びます。そして、特許が切れると、どの製薬会社でも同じ成分を用いてその薬を製造・販売することができるようになります。これをジェネリック医薬品と呼び、価格も先発医薬品と比べて安価で購入できるようになるのです。

ところが、実際にはどうかというと、フィンペシアはプロペシアのジェネリック医薬品ではないのです。プロペシアは、アメリカの製薬会社が開発した薬で、当然ながら特許はそのアメリカの製薬会社が持っています。しかもその特許は、2019年まであるのです。つまり、本来であれば、ジェネリック医薬品は2019年以降に販売されなければおかしいのです。

しかし、現実にはすでにインドの製薬会社によってフィンペシアというプロペシアと同じ成分の薬が販売されてしまっています。つまり、プロペシアの特許が切れていない段階で同じ成分の薬が販売されてしまっているのです。

それでも決して違法ではない不思議！フィンペシアも安心の医薬品

となると、一見すればインドの製薬会社が違法行為をしているのか？　とも疑ってしまいがちですが、それも違うのです。特許が切れていない段階で販売するのは確かに違法ではありますが、それは医薬品に関する特許条約に加盟している国に対して課されるものだからです。インドは加盟していないため、堂々と製造してしまっているというのが実際のところです。

このインドの製薬会社は様々なジェネリック医薬品を製造していることで有名なため、フィンペシアはプロペシアのジェネリック医薬品であるという間違った情報が流布してしまっているのです。

本当に特許が切れてジェネリック医薬品が解禁になっているのであれば、日本の製薬会社だって製造していてもおかしくありませんが、現実にはそうはなっていません。正確には、フィンペシアはプロペシアのジェネリック医薬品ではないということは知っておきましょう。

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