片頭痛の代表的な症状と治療について
2016/08/16
◆片頭痛の代表的な症状◆ |
「片頭痛」とは、頭の血管が過度に拡張することにより、まわりの神経が刺激されて痛むものです。
20~50歳代の若い年齢層、特に女性に多くみられ、月に1~2回、多いときで週に1回、発作的に頭痛が起こるのが特徴です。症状としては頭の片側、時には両側が脈打つように「ズキンズキン」「ガンガン」と痛み、吐き気を伴います。
また、体を動かすと痛みがひどくなり、さらに、音や光に過敏になるため、周囲がうるさかったり明るいところでは頭痛がいっそうひどくなります。
頭痛の症状は数時間から3日間ほど続き、発作中はたいへんつらいのですが、発作が終われば、ふだんと変わらない状態に戻ります。
片頭痛の治療法の中心は薬物療法です。現在までにわかっている範囲では薬物以外の治療法つまり物理療法、食事療法といった方法では、補助的効果は認められるものの、その効果は薬物療法を上回るものはありません。
片頭痛の薬物療法には大きく分けて二つの方法があります。 一つは頭痛発作や症状が出たときに対処する方法(頭痛抑制治療)。 もう一つは頭痛を出にくくする治療法(頭痛予防治療)です。 たいていの場合、頭痛抑制治療から開始し、症状が強かったり、頭痛の回数が多かったりした場合に、頭痛予防治療を追加します。片頭痛の予防効果が認められている薬は、抗うつ薬、βアドレナリン遮断薬、バルプロ酸、カルシウム拮抗薬などがあります。
注意!片頭痛は、いったん症状が治まると痛みはウソのように消えてしまい、ふだんは何の症状もありません。 そのため、痛みだしたときだけ市販の鎮痛薬をのんで、がまんしてしまう人も少なくありません。
市販薬でうまくコントロールできていれば問題ありませんが、(1)痛みが頻回の場合、(2)市販薬が効かない場合、(3)毎日のように鎮痛薬を服用している場合、(4)寝込んでしまう場合など、日常生活に支障が出るほどの痛みがある場合は、自己判断で対処せず、医師に相談するようにしましょう。
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